不思議なポッケのアイテムが実現！

『ぼく、ドラえもん。』　２００４年５月５日発行

特集「今そこにある ひみつ道具。」に掲載

自分だけの快適空間にカスタムできる未来型住居発見！

思わずのび太みたいにちゃっかりサボっちゃう秘密の隠れ家

災害に強く、遊び心のあるサッカーボール型住居

大地震、ハリケーン、津波など世界中が災害に見舞われています。
日本でも、最近は４〜５クラスの地震が、全国で多発し、集中豪雨も大災害を引き起こしました。

免震構造や耐震構造の建物がいま続々と開発されていますが、このサッカーボール型住居も災害に強い建物です。
そのユニークな形と防災の機能性が評判を呼び、最近、問い合わせ殺到中！

このユニークな建物を開発したのが、Ｗｏｒｌｄ　Ｗｉｎｄｏｗ　代表、恩田久義です。

この建物は、実は地震に強く、水に浮く防災タイプの一戸建て住居なのです。
形の斬新さ面白さだけでなく、いま求められている機能が加わった多機能住宅でもあります。

お客様に本当に丈夫な建物を提供したい

このサッカーボール型住宅は、２００３年から取り組み始めました。そもそもの発想の原点は、木造住宅に関する職人の技術力の低下と、一般住宅についての規制の多さに不満があったからです。

「職人の視点で見た場合、何故こうしなければならないのか、ここにこんな物が要るのか等、規制には矛盾が多い上、使う材料までも指定される。しかしそれに対して、職人側もあまり考えない。技術も鍛えない。寸法通りにカットできない職人までいる。このままでは、お客様に満足してもらえるものは供給できない。」

また一方で、地震・台風・水害などについても、何とか被害を少なく出来ないかと考え始めていました。

「お客様に、本当に丈夫な建物を造りたいと思い始めた。しかし、強度を優先するとデザイン性が損なわれる。
強度を落とさないで面白いものが出来ないか、と考えた。」

この発想が、[水に浮かぶ住宅]に結びついたのです。水に浮かべば、災害時に大丈夫どころか、救助活動にも貢献できる。水に浮かぶ家、それは球体の建物だ。そこで、サッカーボール型住宅のイメージが生まれました。

岐阜大学産官学融合センター・工学部の機械システム工学科の渡辺講師らと水圧や浮力計算を何度も行い、
地震などの衝撃力が分散され、水害に強い住居の形として、たどりついたのが、この多角形であるサッカー
ボール型だったのです。

サッカーボールは、六角形と五角形の組み合わせで出来た３２面体です。面と面で支えあっており、強度のバランスが良い構造です。結合部をしっかり作れば、簡単には壊れないはずで、同じ形の組み合わせだから施工も楽だし、パネルも同じもので済む。誰が造っても同じ強度の物ができる訳なのです。

さっそく試作に取り掛かった。設計図は自分の頭の中に描いてあるとはいえ、いきなり２階建てMサイズのモデル
ハウスを造りはじめたのです。現状は、このタイプで約１,６００万円。

宇宙船が下りてきた！？

第１号は１ヶ月ぐらいで完成しました。

キミドリ建築のある山県（やまがた）市は人口３万人あまりの地方都市です。そんな田舎町に、
直径約６メートルもの巨大サッカーボールが突然現れたのである。町中で大騒ぎとなりました。
近所の人からは「宇宙船が下りてきた」などとも言われました。
当時、オカルト宗教集団が警戒されていたこともあって、地元の警察までが様子を見に来たのです。

水に浮かべる実験もやりました。ＮＨＫ・名古屋テレビ・ＣＢＣテレビ各社も取材に訪れ、興味深く見守った。

多くの観客が見守る中、クレーンがゆっくりと離したボールは、見事、水上に「ぷかり」と浮きました！
中に人が入っていたが、ほとんど揺れを感じなかったといいます。

しかし、なかなか認知されず、厳しい状況が続きました。それでも恩田久義は、寝る間を惜しんで、
このサッカーボール型住居『バリア』の開発に没頭したのです。その甲斐あって、少しずつバリアは認められ、
徐々に販売数を増やしていきました。

現在バリアは、３階建て（Ｌサイズ）から約２.５畳（3Ｓサイズ）まで６タイプが揃っています。

開発精神は“温故知新”

入口ドアの取り付け、開閉方法、内部の収納、あるいは防水方法など、恩田久義にとって「これで良い」というような
妥協はないのでしょう。

恩田久義は、このバリアを開発するにあたって、特装車輌の部品、船の部品などを研究し、船舶の免許も取得しました。

「従来の住宅建築の発想では出来ない。新しいモノを造るのだから、新しいアイデアが必要。しかし、やはり昔から受け継いできた技術も大切。常に“温故知新”の精神です」とは、恩田久義。

母親の胎内にいるようだ

展示会にお邪魔して、バリアの中に入ってみた。３ＳＬサイズというタイプで、人気があるバージョンです。
内装は天然木の木造りで、非常に落ち着いた温かみのある空間、「母親の胎内に居るようだ」
と言ったお客様が居ました。このタイプは本体・組み立て費込みで２２０万５０００円。

「ドラえもん」も持っていたカプセル型住居なだけに子供たちは一度入ったらなかなか出てこない。
一見宇宙船を思わせるバリアは多面構造のため、外部からの力が分散され、地震に強い。
本体を支える土台の支柱は、浸水するとパタパタと倒れる仕掛けで、水害時にはそのままプカプカ浮く仕組みになっています。外壁を鉄板にすれば、火災やテロからも守ってくれる災害シェルターとしても活躍する優れもの。
もちろん、地下に埋めて地下室にすることも出来たり、竜巻や爆弾にも強いことから、
海外からのオファーもあり、国際特許を出願中です。

「ベルヌーイの定義」によるエアロフォルムは、風にも強い。

※狭いところを風が通ると、風のスピードが速くなります。気圧が低くなり、バリアを地面に引き付ける力が発生し
、建物がより安定するのです。（航空力学）

居住環境も内部の空気循環を円滑にする素材と特殊工法で、夏は涼しく冬は温かい「健康住宅」で快適な生活を提供。お好みでソーラー電源システムや天窓、ライトなど様々なオプションをお好みで設置できるので、使いながら自分仕様に作り変えることも出来ます。

またこの「バリア」基礎を打っていないため建築物として扱われず、仕様によっては固定資産税も掛かりません。

イメージはどんどん広がる。現状、見た目や形の面白さから、小型の店舗やカラオケハウスなど、商業利用の
問い合わせや水辺のリゾート地やキャンプ場のコテージなどの多目的空間の問い合わせが増えています。
また、子供部屋にしたら友達の数が増えたという話も！？ミニタイプのペットＨＯＵＳＥも開発しました。

✓　誰にも邪魔されない１人の空間が欲しい

✓　書斎はやはり閉ざされた空間が良い

そんな貴兄にもバリアをお勧めしたいですね。

なんといっても、サッカーボールそのままのユニークな多面体の外観が良い。遊び心ある外観だが、室内に入ると一変してウッディでナチュラルな空間が広がっているので、想像以上にくつろげる空間となっている。

「シンプルなプレハブでも良いのでは？」と思った方にこっそり教えましょう

このフォルム、思わず笑ってしまわないだろうか？そこが狙いなのです。

「庭にこんなものを置いて！」という連れ合いの怒りを軽減する優れた効果が隠されているに違いありません。

恩田久義は言います、「夢を追いかけたらこうなった。もっといろいろな物を作りたい。宇宙に飛ばして、月や火星の住居に使われるのが今の夢」実はこの男、ヘリコプターの運転免許も取得中なのです。バリアを空に飛ばすという話、まんざら冗談ではなさそうだ。ここだけの話、この男、ロボット製造まで目論んでいるのです。

もしかしたら、未来の生活は「バリア」住居で埋め尽くされているかも！？

「ようやく、いろいろな方から認められるようになりました」そう言って終始笑顔を絶やさない恩田久義とは・・・

高い技術で住み心地のいい家作りに定評あり

２８歳のとき、取材で「森山周一郎」さんと対談する機会があったので、その対談を紹介しておきましょう。

こんな恩田久義は、地域ユーザーの掘り起こしのため、フリーマーケットを主催したり、
初心者から専門職までを養成する大工教室も併設してます。（職業訓練技能士）

強引な売り込み、一切なし！

マスコミ掲載（新聞・雑誌）

バリアに対しての、よくある質問

解らないことは何でも聞いて確認してください。ここでは、皆様からのよくある質問をピックアップしました。

Ａ：可能ですが、車で運べるサイズに限定されます。

    サイズは、３Ｓ・３ＳＬとなります。（それ以下のサイズは要相談）

    １日・・・約２０,０００円　／　１週間・・・約３５,０００円　／　１ヶ月・・・約７５,０００円

    送料・・・片道　約２５,０００円　／　往復　約３８,０００円です。

　こんな感じで、キャンプのお供に！

なぜ、バリアを購入することになったのか・・・

ユニークな形と防災の機能性は申し分ないが、人生最大の買い物のマイホームとして、バリアを選択し、購入に踏み切ることはなかなか出来ないかもしれません・・・

過去最大のバリア、３階建てＬサイズ住居が完成しました。 このタイプで約３,５００万円。 内覧会も開催する予定なので、ぜひ、ご来場ください。 では、バリアＬサイズを購入するにいたった、長尾さんに お話を伺ってみましょう。	３階　子供部屋
バリア-Ｌ　外観	２階　リビング
長尾さんの決意と感想 初めは普通の一般的な和風住宅の建築をお願いしようと思っていました。 しかし、恩田社長の熱意と機能に感動し、現在に至ります。 初の３階建てＬサイズということで、私もドキドキわくわくです。 内覧会へ、ぜひ私に会いに来てくださいね。

お客様の声が、私たちの財産です。

本当にありがとうございました。

私たち家づくりに携わるものは、ほんの数ヶ月間ですが、お客さんとかけがえのない時間を共にすることになります。
私たちとお客さんとの出会いは、偶然ではありません。
出会うべくして出会ったのだと思います。

もしそうだとするなら、私はその貴重な時間を大切にしたい。
「私たちが得てきた知識や技術を全てお客さんのために捧げる」そんな気持ちを持ち続けたいと思います。

ご安心ください。見学会での売り込みは一切ありません。

追伸

良い家をつくるのは簡単です。造り手の私たちが真剣につくれば良いだけのこと。

家を造ろうと考える家族はみな素人。
どんなに勉強しようと、私たちには知識も経験もかないません。
だからこそ私達は真剣に一生懸命いい家の造り方を話さなければならないのです。

「家造りに命をかけています」本音です。
本当にそう思い毎日働いています。
もちろん私だけではなく、家づくりに携わる多くの人間はそう思っています。
ぜひ、信じてください。
あなたが信じてくれなければ、私たちは家づくりを続けていくことはできないのです。

そんな想い、願いから『バリア』は生まれました。

多くの失敗から、試行錯誤の上、現在の形になっておりますが、妥協するつもりはありません。
どんな要望にも応えていくつもりですし、クレームも真摯に受け止め、改善していく所存です。

私たちは、家を造ることが大好きです。

あなたには、大好きな家に住んでもらいたい。そう願っています。

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